富士フイルムは90年以上の歴史をもつ会社であり、精密化学メーカーとして幅広い事業を展開しています。医療現場で導入できるシステム機器の開発も得意としており、薬剤監査システムなどが主な代表例です。そこで本記事では、富士フイルム独自のAI機能が搭載されたPROOFIT iQについて解説します。
97%を誇る識別精度
富士フイルムは1934年に創業し、90年以上の歴史を誇る日本を代表する精密化学メーカーです。デジタルカメラや写真用フイルム、健康食品など幅広い分野に挑戦しています。社会問題の解決と持続可能な社会の実現を目指し、ヘルスケア・マテリアルズ・イメージングの3つのセグメントを軸に事業展開しているのが特徴です。
とくにヘルスケア事業では、医療サービスへのアクセス向上や病気の早期発見を目指し、AI技術を用いた最先端の製品を世の中に提供しています。富士フイルム独自の技術で、社会が抱える課題をひとつずつクリアしていき、人々にとって新しい価値を届けられるよう歩みを続けているのです。
多様な場所・状況で利用できる
シビアな医療現場のシーンをサポートしてくれるのがPROOFIT iQとPROOFIT 1D Ⅱです。それぞれの機能や特徴を解説します。
PROOFIT iQについて
PROOFIT iQは、独自のAI技術を用いた次世代型の薬剤識別システムです。スマートフォンで撮影した薬剤をタップするだけで自動識別してくれるので、簡単操作でありながら正確な薬剤識別を実現しました。
本来であれば、人の手で薬に刻印された文字を確認し種類を判断していきます。刻印がない場合は、微妙な色合いや濃淡の度合いなどで見極めなければいけないため、非常に繊細な作業です。しかし、PROOFIT iQを利用することで、繊細で知識のいる作業をすべて自動化でき業務の効率化につながります。
PROOFIT iQの機能性
PROOFIT iQの一包化錠剤におけるAI識別精度は97%です。一包化監査支援システムPROOFIT 1Dシリーズで集めた8,000種類以上の薬剤データを、AI学習に利用したので精度よく識別できます。
また、PTPの透明なプラスチック越しでも正確に刻印や文字を読み取れるため、薬剤師の負担を大きく軽減できるでしょう。識別速度は0,05秒以内で、一度に識別できる錠数は最大30錠までです。識別した結果をQRコード化すると、電子カルテの持参薬管理システムや電子薬歴システムとも連携できます。
PROOFIT iQはあらゆる現場で利用できる
PROOFIT iQは薬剤部のみならず、病棟・在宅・介護の現場などあらゆるシーンで利用できます。また、必要な機能はすべてスマートフォンに搭載されているのでオフラインの現場でも使用できるのが特徴です。そのため、地震といった災害時でも医療救護所や避難所で問題なく活用できます。
PROOFIT 1D Ⅱについて
PROOFIT 1D Ⅱは、薬剤の飲み間違えや飲み忘れを防ぎ、薬剤師の監査業務をサポートしてくれるシステムです。監査業務は、一包化薬を一包ずつ一錠一錠チェックする必要があるため、非常に労力のいる作業です。しかし、PROOFIT 1D Ⅱは独自の技術により、薬剤の種類や数量を自動判定してくれます。
PROOFIT 1D Ⅱの機能性
PROOFIT 1D Ⅱは優れた画像認識機能を搭載しているので薬剤を瞬時に見分けられます。ならし機能は錠剤が立っていたり、重なったりしたときに役立つ機能です。錠剤が重なると識別できないため、一つひとつが触れ合わないようならしてくれます。
また一包化薬の読込速度は1分間に約40包で、刻印・文字・形・サイズ・色・数を瞬時に検出・照合してくれるのです。
電子データとの連携も可能
薬剤監査システムを導入するメリットを紹介します。
薬剤の種類・分量などの間違いが減る
薬剤監査システムを利用することで薬剤の間違いが減ります。人の手で作業すると、スキル不足や不注意などが原因で薬剤の種類や分量を誤ってしまうこともあるでしょう。
ヒューマンエラーをなくすには、そもそも人に頼るのではなく、監査システムを導入し、ミスが起こらない環境にすることが重要です。基本的な操作は、バーコードを読み取って天秤にのせるだけなので限りなくミスを減らせられます。
データベースで管理できる
監査履歴と監査時の薬品画像がデータとして残るのがメリットです。患者の中には、渡したはずの薬に対してもらっていないとクレームをつける人がいるため確認する際にデータが役立ちます。証拠を提示することでお客さんも納得するので双方にとってメリットです。
業務の効率化に繋がる
調剤ミスや薬剤の破棄などの無駄が少なくなるので業務の効率化につながります。業務負担が減るので時間外労働が減り、余分なコストをカットすることにも直結するのです。
また、実務経験の少ない薬剤師でも簡単に操作できるので、負担が軽減され離職率が下がるでしょう。薬剤師の人手不足に悩んでいる店舗ではとくに監査システムの導入をおすすめします。
まとめ
本記事では、富士フイルム独自のAI機能が搭載されたPROOFIT iQやPROOFIT 1D Ⅱといったシステム機器を紹介してきました。PROOFIT iQは、スマートフォンで撮影した薬剤をタップするだけで自動識別してくれる機器です。
人の手で識別しようとすると時間と労力がかかるので非常に大変な作業でしたが、PROOFIT iQを導入することで薬剤師の負担を低減できます。業務改善の一環として導入を検討してみましょう。
PROOFIT iQ/富士フイルムの基本情報
会社名 | 富士フイルム株式会社 |
住所 | 東京ミッドタウン本社:〒107-0052東京都港区赤坂9-7-3 |
TEL | 03-6271-3111 |
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